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ときどき、日記とか、気持ちとか、拍手レスとか
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 なんて美しい言葉を生み出すのだろうか。
 「湖のほとりで君の夢を見」たいですね。
 はじめて出会った時からずっと思っていました。
 唄うと殆ど字あまりになりますが(爆)
 「朝が来るまで~」とか「愛してる気持ちは~」とか題をつけられない私はみんな借りてきています。
 本当は駄目なんでしょうけれど。
 どなたからも指摘を受けなかったのが不思議です。
 私の兄世代の流行ですから私よりも若い皆様はご存じないのかもしれませんね。
 有名ですが大人気ではありませんでしたし。

▽拍手レス
まめさま >>
 とある人物とは「日向」でしょうか「初音」でしょうか?
 ドキドキさせて申し訳ありません><

無記名さま >>
 「母の肖像2」にコメントをありがとうございました。
 『うらら』に反応していただいてコメントしてくださったのでしょうか?
 ええと、ハッピーエンドなので大丈夫なんですよ。でも確かにこの年月は涙が出そうなくらい、気が遠くなりそうなくらい長いですよね。

トンボさま >>
 そうですよね、娘視点、ないですよね。私もそう思います(なのに何故か娘視点)
 身体にお気遣いいただきありがとうございます。
 素敵ですね、のんびり週末。
 私も心からのんびりしたいです(←何を贅沢な)

まめさま >>
 私らしいですか?
 すいません、思いっきり手抜きで。
 やっぱりあっさりしすぎですか。
 ダイジェスト版みたいになってしまったので私も気にはなっていました。
 でも書き直す気がぜんぜんおきません(駄目作者)
 これって、あれですよね。
 その後10年以上思いを通わせあわずに同居を続けていたりして……と想像すると怖いというか何と言うか。
 や、ちゃんとハッピーエンドになっているはずです<ええ、多分


▼メールフォームレス
まめさま >>
 一気読みして下さりありがとうございますm(__)m
 そうなんです、2歳年上なんです。
 41で再会して同居して、現在54ぐらいです(滝汗)
 ありでしょうか? 大丈夫かちょっと考えちゃいました(読みたくないですよね?)
 そうですね、ある意味純愛です。
 でも純と言うよりはお馬鹿かなぁと思うのですけれど(汗)
 今後とも宜しくお付き合いくださいませvv

ばびいさま >>
 こんばんはv
 『愛している~』から読み返して下さりありがとうございますm(__)m
 こんなダイジェスト版ですが面白かったと仰っていただき嬉しいです。
 時間がかかっても変わらない想い。
 そしてそれに続くハッピーエンド。
 そういうのが好きらしいです、私。
 ワンパターンでスイマセン><。。

Kaoriさま >>
 たくさんのメッセージ、ありがとうございます。
 Kaoriさまのリクエスト(?)とはかけ離れているかと思いますが ↓↓ 下にちょこっと書いておきました。
 宜しかったらご覧下さい。
 Kaoriさまの下さったメッセージで私こそ命を吹き込まれたような気がします。
 ありがとうございましたm(__)m

▽評価フォームレス
無記名さま >>
 「最高」の評価ありがとうございます。
 コメントですが、たった一言でもとても嬉しく思います。


 その他、拍手のみの皆さま、評価のみのみなさま、ありがとうございます。
 いつまでたってもばたばたしてて落ち着きませんがなんとか時間を見つけて頑張りたいと思います。
 暑くなってきましたのでどうぞ皆さまご自愛下さいませ。


                               『湖のほとりで君の夢を見る』

 湖に夕日が落ちて輝いていた。
 手をつなぎながら歩いていた母親が突然足を止めたので転びそうになったのをようやく踏みとどまりながら初音は母を見上げた。
「どうしたの、母さん」
 背がスラリと高くて端正な母親は夕日の作り出す陰影でさらに美しく初音の目に映る。
「ねえ、どうしたの? どうして止まったの?」
 彫像のようにピクリともしない母親の腕を引きながら初音は更に言い募った。
「ねえ、……母さん?」
 夕日を眺めていた母親の瞳がゆっくりと初音に向けられる。
 その瞳にはなんの感情も映り込んではいなくて、まるで人形のようだと初音は思った。人形みたいだけどでもどこか惹きつけるものがある。
「思い出していたの」
「何を?」
「いろいろな事を」
「いろいろって、父さんの事とか?」
 母親は目を伏せてゆっくりと首を振った。
「そうじゃないの。そうじゃないから、だから、私は酷い人間なんだって、そう思ったわ」
 母親――美奈子は不思議そうな顔で見上げる娘にかげりのある笑顔を向けた。
 つながれている小さな柔らかな手をたまらなく愛おしいと思うのに、小さくて温かなこの何にも替え難い存在を気が遠くなるほど愛しているのに、それなのに自分の胸に住んでいるのはただ一人の人なのだ。
 お盆に遊びに来た時にこの湖のほとりを二人でぶらぶらした事が昨日の事のように思い浮かぶ。
 それから酔っ払って意識のない思い人を抱きかかえてベッドまで運んだ夜の事。
 かすかな石鹸の匂いと汗のにおいと、むき出しになっている腕の柔らかさと、椅子に仰け反って泥酔している白い喉仏とくっきりとした薄い鎖骨。
 そしていてもたってもいられなくて会いに行ったクリスマス・イヴの夜。背後からぎゅっと抱き締めた身体の思わぬ華奢な感触に、そんな華奢な身体で精一杯頑張っているのだと思うと胸が引き絞られるようにキリキリと激しく痛んだ。
 愛しているのだと何度口走りそうになったことか。
 抱き締めて離したくないとどれほど夢想した事か。
 言葉を紡ぎだす口唇を腫れ上がるほど強く噛み締めてすべてを秘めたまま今日まできた。
 そしてこの気持ちは息絶えるその瞬間まで胸に秘めたまま大事に大事にしまっておこう。
 きらきらと湖面を輝かせる真っ赤な夕日を眺めながら美奈子は空いている反対の手でそっと自らの胸を押さえた。
「さ、行きましょう。ごめんなさいね、立ち止まっちゃって」
 何度かゆっくりと瞬きした後にいつもの表情に戻った母親は繋いだ手を軽く握りなおして初音に笑いかけた。
 初音は頷きながら母親と再び歩き出す。
 仕方がないな、と初音は思う。
 自分の父親である男に捨てられ、離婚して、こうして母親の実家に戻るのだから。
 今日の母親が少しぐらいおかしくても不思議はないだろう。
 それでもどこか超越したところで明るい顔をしている母親に自分もまた救われているのだと初音はまだ気付く事が出来なかった。
 


 蛇足ですがリクエストがありましたので。
 でもリクエスト通りじゃないところが私ですね(滝汗)

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