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ちょっとしか進んでいませんが。
どれほどこの話に需要があるのか謎ですね。
どれほどこの話に需要があるのか謎ですね。
美咲さんと私の出会いは10年以上前に遡る。
当時私は時間の融通のきく大学生。美咲さんは一人目の子供が幼稚園に行き出した頃だった。
掲示板で知り合って、気軽に遊べる友達を募集していた美咲さんに、主婦だし、肉体関係とか面倒な事がなさそうでいいなぁと思って私が申し出た。
私は他人に触ることが出来ない。
手袋越しとか服越しならまだしも、直接肌を接触させる事が出来ない心の病気持ちだった。だからキスやセックスは勿論、手を握る事すら出来ない。小さい頃は大丈夫だったはずなのに、物心ついた頃には肉親ですらその対象だった。
だからそんな病気持ちの私に仲のいい友達が出来るはずもなく、男性は勿論、女性の友達も恋人も出来るはずがない。
まあ、友達はともかく恋人などという面倒なものは私には少しも必要なかった。
日常生活に手袋は勿論、マスクや帽子、サングラスなども必要な私は一種異様な姿だったはずだ。
前もってその症状の説明をしていたためか、美咲さんはごくすんなりと私を受け入れてくれた。
私達は年齢こそ10歳近く離れていたけれどごく普通の友達のようにカラオケに行ったりゲームセンターを冷やかしたり、映画を見に行ったりした。
美咲さんは子供がいる主婦には見えないぐらい華奢で若々しくて美人で可愛らしかった。けれどその外見の割にはさばさばした性格で、それでもいろいろと悩んでいた。
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