そのまた続きです。 2012/09/19 (Wed)

お付き合い、有り難うございます。

推敲無しの書き殴りなのでテンポ悪かったり誤字脱字があったりしたらごめんなさい。

本当に怖いのはこれが１００％実話だったりする事です。

現在では少し状況が変わってるようですが……。

それでも怖い話ですよね。

「私ね、多分、男よりは女の子のほうが好きなんだよね。でも、男としか結婚できないから男としたけど、出来れば結婚したくなかったんだ」
　出会った時、美咲さんはそう言っていた。
　そうして語ってくれた美咲さんのゴールインまでの話は正直ギャグ漫画のようで、作り話では？？　と思うような内容だった。
「大学を卒業して、就職して暫くしたら、殆ど毎日帰りが一緒になる５歳年上の会社の先輩がいて、いつも他愛のないことを話しながら毎日一緒に帰っていたの。駅まで一緒だったりたまには私の家の最寄り駅まで一緒だったりしたかな。
　ある日、付き合って欲しいって言われて、翌日は休みだし、お茶ぐらいなら……って気持ちで“いいですよ”って返事をしたら、いきなりキスされて、そのままホテルに連れ込まれたのよ」
「はぁっ？？」
「でしょ、驚くわよね、私も何が何だか判らなくてびっくりしちゃって」
　や、ていうか、普通そこでホテルまで連れ込まれないし、って思って反応したんだけど私は。
「で、ラブホとか初めてで“ほえー”とか、珍しくてきょろきょろ見てたら服脱がされちゃって、セックスになっちゃって。
　もう痛くて痛くてすっごく泣いて。
　相手は私が出血したから処女だって判ったらしくて、そのまま“責任は取る、結婚しよう！”って言われて」
「はいっ？？」
　いきなり結婚？？　付き合い始めたその日にプロポーズ？？
　ていうか、さ。すっごい狙われてたよね、美咲さん。約束してないのに毎日偶然会って一緒に帰るって、どう考えてもストーカーだし。
「私は結婚したくないって言ったんだけど、なんか家までついて来て、両親に挨拶されちゃって。セックスしてるし、必ず幸せにするからって、結婚を許して欲しいって言い出して。私は親にも彼にも結婚したくないって言ったのに親は“愛されて望まれて結婚するのが一番なんだから”とか言って全然私の話を聞いてくれなくて……」
「そ、それで結婚したんですか？？」
　美咲さんはこくりと頷いた。そんな仕草もとても可愛らしいのだけれど、あまりにも流され体質過ぎて聞いているだけでどっと疲れてしまった。
「私は最後まで抵抗したんだけど、子供が出来ちゃって……」
「ええええっ！！　避妊しなかったんですかっ！？」
「勿論したわよ。でも、もう本当に痛くて痛くて、途中で気絶したり朦朧としてたからイマイチはっきりと覚えていなくて……」
　その時、もしかしなくても犯罪なのでは？？　と私は思った。
「だからデキ婚なのよ。ついてないわよね、本当に」
　旦那さんの計画的犯行に私はその恐ろしいほどの美咲さんへの執着に心底ぞっとした。これは愛されてるとかそんな可愛いレベルじゃない。
　話を聞くと、そのストーカー男（美咲さんの旦那の事）は美咲さんを毎日駅まで送った後、もう一度会社に戻って残業してたらしい。仕事も出来て頭もよくてスポーツマンで実家もお金持ちで顔もいい……でも、ストーカー。
　その事は結婚した後に美咲さんは知ったそうだ。
「離婚したいなぁって時々思うんだけど、子供もいるし、第一そんな話になったらきっと私刺されちゃうわ」
　明るく笑って言うけど、本当に刺されちゃうんじゃないかって思うほどの旦那さんの執着に話を聞いているだけの私の方がぞっとせずにはいられなかった。