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ときどき、日記とか、気持ちとか、拍手レスとか
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多分後1回??

明日早起きなので中途半端ですがもう寝ます。

 はっとしたように明子はとっさに自分の口を押さえた。わずかに目をすがめて首を振る。

「違うの、先輩を非難しているわけじゃないわ。

 私が決めたことだから。私が決断したから。

 先輩のせいじゃない。

 ただ、ただ、結果的にあの時の私の決断が意味がなくなってしまっただけなの……。

 あの時はあれが私たちの最良の決断だったんだもの」

 ボクは激しいめまいに目を閉じた。

「その、両想いって……」

「間違えだったらごめんなさい。

 先輩からあなたの話を聞いて、勝手に私が両想いだって思っただけなのよ」

 心もとなそうな声に目を開けると明子の目が伏せられていて顔が薄紅色に染まっていた。

「間違えじゃ無い……ボクは確かにきみが好きだ。

 でも、それじゃあ両想いにはならな――」

 そこでボクは先刻の明子の言葉を思い出した。一瞬にして頭に血が上る。

「きみの好きって……」

 明子はゆっくり静かに頷いた。

「同じよ。愛してるってこと。

 いつも一緒にいたい、あなたに触れたい、あなたを見ていたい、そういう気持ち……」

 顔を真っ赤にして視線をそらして、今更知ってもどうしようもない過去の告白。

 それでもボクは嬉しかった。一瞬でのぼせ上がるほどに。

 彼女にはもう別に愛する人と愛する家族がちゃんといるとわかっていても。

 それでも。

 「ごめんなさい、今更こんな事言って」

 明子は両手でパンパンと自分の頬をたたいて表情を切り替えた。

「私が言いたかったのは、当初からずっと先輩が望んでいたのはあなたが普通に結婚して家庭を持って幸せになること。これが私たちの望んだ大前提。

 でも、生まれた時からあなたを見ていた先輩はそれが限りなく不可能に近いことに気づいた。

 だから一生あなたと一緒に二人で生きていこうとしていた。誰とも付き合わず、結婚もせず。

 でも、先輩は大病を患って、『自分だけ先に逝って、あなたを一人残してしまう可能性』に気づいてしまった。

 そして、『あなたが幸せならば傍にいるのは自分でなくても』と、自分が結婚してたくさん子供を作るから、あなたは愛する人を見つけて自由になりなさいと。

 繰り返されたあの言葉はあなたへの先輩の精一杯のメッセージだった。

 結局、先輩が逝ってしまって、それは実現されなかったけれど……」

 あれだけ泣いたのに、涙は枯れる事がないんだろうか。

 他人によってつきつけられた自分が気づかなかった兄貴の気持ちにボクは涙をとめることが出来なかった。

 そうしてどれぐらい泣いただろう。

 恥ずかしくて顔を上げられなくてうつむいていると、

「本当にごめんなさい。私が告げて良かったのかやっぱりまだ判らないけれど、気づいてないんだったら義晴先輩の愛情の深さを、思いの強さを、そして優しさを知って欲しかったから」

 囁くような優しい声音で静かに淡々と言葉をつむぐ。

「一度きりの人生だから、後悔だけはしないで……」

 顔を上げられないボクは、ただただ、コクコクと頷くことしか出来なかった。

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